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【セルフブランディングの旅1】ワーキングママが自由な働き方を目ざす

「最近、毎日がただ過ぎていく感じがする…」

40歳のエリさんは、二人の子供を育てながらフルタイムで働くワーキングママです。

長年勤めている会社では安定して仕事をこなしているけれど、日々の生活にどこか物足りなさを感じ始めていました。

家事、仕事、子供たちの送り迎え、そして毎晩疲れてベッドに倒れ込む。

週末もあっという間に過ぎ去り、気がつけば次の月曜日がすぐそこに。

そんなある日、エリさんは大学時代の親友であるユカさんと久々にランチをすることになりました。

彼女は最近起業をして、自分のペースで働いているとのこと。

「起業なんて考えてもいなかったけど、自由な時間と自分のやりたいことを両立できるって最高だよ」

ユカさんの言葉がエリさんの心に響きます。

エリさんもいつか自分のペースで働きたいとは思っていたものの「何をやりたいのか」「どう始めたらいいのか」がわからず、現状を変えたい気持ちはあっても具体的なアイデアが浮かびませんでした。

 

自分の心に気づく瞬間

ランチの帰り道、エリさんは改めて考えていました。

「ユカみたいに私も自分のペースで働ける仕事ができたらいいな。でも私には何ができるんだろう?」

自分の「願望」や「やりたいこと」に耳を傾けようとしても、家事や仕事に追われてきたエリさんには、その答えがすぐには見つかりません。

けれどユカさんの話を聞いたことで少しずつ心が動き始めました。

ユカさんは元々会社員で同じように安定したキャリアを持っていましたが、「子育てをしながらも自分の時間を大切にしたい」という願望を形にするために起業したのです。

エリさんも、ふと気づきます。

「私だって、もっと自由な時間が欲しい。子供たちと過ごす時間も、自分だけの時間も、もっと大切にしたい。でも、これってワガママなのだろうか…」

仕事をセーブしたいわけではない。ただ自分のペースで家族との時間も楽しみながら働きたいのです。

 

小さな一歩を踏み出す

「まず何をしたらいいのか…」

エリさんは迷いながらも自分のペースで働ける方法を模索するために、まずは自分がやってみたいことに少しずつ触れてみることにしました。

家に帰ってからノートを取り出し、まずは思いつくままに、やりたいことや好きなことを書き出してみます。

彼女のノートにはこんなことが書かれていました。

  • 子育てや家事の合間にできるビジネス
  • 人をサポートする仕事
  • 自宅でできる仕事
  • クリエイティブなこと

それでも具体的なアイデアはまだ漠然としていましたが、エリさんはここで焦らないことに決めました。

大事なのは自分のペースで少しずつ進めること

彼女は自分が本当に何をしたいのか、今はまだ明確にわからなくても、何か行動を起こせば少しずつ見えてくるはずだと感じました。

ある夜、インターネットで子育てしながらフリーランスとして働いている女性たちのブログを読み、彼女たちが提供しているサービスに興味を持ちます。

「これなら私にもできるかもしれない!」という小さな光が見えてきました。

 

自分のペースで働く起業への道筋

エリさんが考えたのは「子育て中のママたち向けのオンラインサポート」というビジネスアイデアでした。

彼女自身、仕事と家庭を両立しながら「もっと効率的に家事をこなしたい」「子供たちとの時間を大切にしたい」と思うことが多かったため、同じように悩んでいるママたちにアドバイスをしたり、サポートする仕事を考えたのです。

彼女のビジネスプランは次のようなものでした。

  • サービス内容:家事効率化やタイムマネジメントのアドバイス、家計管理やスケジュール作成のサポート
  • 対象:子育て中の忙しいママたち
  • 働き方:自宅でオンライン相談を行い、自分の都合に合わせて仕事ができる

このプランに基づき、エリさんは少しずつ行動を始めました。

SNSを活用して自分の体験を発信したり、子育てと仕事の両立に役立つヒントを投稿していきます。

最初はフォロワーが少なかったものの、自分の価値観を共有することで次第に共感するママたちが増え、彼女のアドバイスに対して「助かる!」という声が寄せられるようになりました。

「ユカみたいに私も自分のペースで働けるかも」とエリさんは感じるようになり、いつしか「自由に働きたいというのはワガママなのかも…」という思いも無くなっていました。

 

自分の心に従って進む

エリさんは自分のペースで少しずつ進めることを決して忘れませんでした。

焦らず、無理せず、自分が本当にやりたいことを少しずつ形にしていきました。

起業は一気に成功するものではなく、何をやりたいか最初ははっきりしなくてもいいのです。

エリさんは、友人のユカさんのように自分の心に従いながら、新しい一歩を踏み出していくことの大切さを学んだのでした。

 

まとめ

40歳のエリさんは子育てと仕事の両立に悩みながらも、友人の話をきっかけに「自分のペースで働きたい」という願望を明確にしました。

最初は何をやりたいか分からなくても、少しずつ行動を起こすことで道が開け、最終的に起業に成功する道を歩んでいます。

大切なのは完璧なプランや「やりたいこと」が最初からなくても、心の声に従い一歩ずつ進むことです。

エリさんのように、まずは小さな一歩を踏み出し、自分が何を大切にしたいのか、どんな働き方が自分に合っているのかを探っていくことが成功への近道になるでしょう。