【セルフブランディングの旅3】46歳のパート主婦がファッションへの情熱を再発見
「私もこんな風にできたらいいのに…」
46歳のマリコさんはSNSで輝かしい起業家たちの投稿を見ながら羨ましく思っていました。
30歳で結婚、出産を経験し、子どもが小学生になってからスーパーでパートを始めた彼女の日常は、家事、育児、そして仕事に追われる毎日。
しかしSNSで活躍する女性たちを見て、自分も何かを始めたいという思いが次第に強くなっていました。
「私も起業してみたい。でも、私には何も取り柄がない…」
マリコさんは、そんな自分への疑念を抱きながらも、思い切って起業スクールに参加することを決意しました。
ここで商品作りのノウハウを学び始めましたが、他の受講生たちが次々と自分の商品を形にしていく様子に焦りを感じます。
Contents
「何も取り柄がない」と思い込む壁
スクールではビジネスの基礎や商品を作るためのアイデア出し、SNSでの発信方法などを教わります。
マリコさんも学んだ知識をもとに自分の商品作りを考えようとしましたが、どうしても進みませんでした。
「みんなには得意なことがある。でも私は…」
結婚前はアパレル業界で働いていたものの、それはもう15年以上も前の話。
「そんな昔の経験は今の時代には通用しない」と感じ、何を売り出せば良いのか全くわからない状態に陥っていました。
結局、スクールで学んでも自分が起業できる自信は湧いてきません。
「やっぱり起業できる人は、元々が違うんだ…」
マリコさんは自分には特別な才能やスキルがないと思い込み、どうしても自信を持つことができず、ただ時間が過ぎていきました。
ファッションが好きだったことを思い出す
ところが、スクールでの講義の中で「自分の過去の経験を掘り下げてみましょう」というテーマが与えられた時、マリコはふと思い出しました。
アパレル時代、彼女はファッションが大好きで、服を選ぶことや、お客様にコーディネートを提案することが何より楽しかったという記憶が蘇ってきたのです。
「でも、私がそんなことを仕事にできるのだろうか?」と、最初はためらいました。
ファッションは好きだったけれど、教えられるような専門的な知識があるわけではないし、ずっとパート生活をしてきた自分に、どこまでできるのかと不安になっていました。
学びを通じて自分のスキルに気づく
そこで、マリコさんは一歩踏み出して、骨格診断やパーソナルカラー診断について学び始めました。
これまで感覚的にやっていたファッションの選び方やコーディネートが、実は論理的に説明できることを知り、目からウロコが落ちるような気持ちになりました。
「私がなんとなく選んでいた服には、ちゃんと理由があったんだ!」
マリコさんは、これまでの自分の感覚が間違っていなかったことを確認し、さらにそれを強みにできるという自信を持ち始めます。
骨格や色彩の理論を学んだことで、他の人にもっと効果的にアドバイスができるようになり、彼女のファッションスキルが次のレベルに進んでいきました。
SNSで発信をスタート
マリコさんは、まずは自分の学びやファッションについての気づきをSNSで発信することから始めました。
最初はフォロワーが少なく、手探りの状態でしたが、少しずつママ友や知人が興味を持ってくれるようになります。
彼女はさらに一歩進んで、モニターを募集し、低価格で骨格診断やパーソナルカラー診断のサービスを提供し始めました。
実際にサービスを受けた人たちからは「自分に似合う服がわかった!」「今まで挑戦できなかった色に自信が持てるようになった」といった感謝の言葉が寄せられるようになりました。
だんだんとマリコさんは「私でも誰かの役に立てるんだ」と感じるようになり、やりがいを感じ始めます。
40代・50代の女性をターゲットにしたビジネス展開
モニターからスタートしたマリコさんのビジネスは、徐々に拡大していきました。
彼女が特に注目したのは、40代・50代の女性たちです。
彼女自身もその年代に入り、子育てや家事が少し落ち着いてきたことで、久しぶりにおしゃれを楽しみたいと感じる時期に差し掛かっていました。
「体型が変わってしまって、若い頃の服が似合わない」「色の選び方がわからなくなってきた」と悩む女性たちが多いことに気づき、彼女はそのニーズに応えるために、より多くのクライアントを受け入れるようになりました。
特に年齢とともに変化する体型に合った服の選び方や似合う色の診断は、多くの女性から感謝され、サービスが広まっていくのでした。
ファッションが大好きで毎日が楽しい
マリコさんは、かつてアパレル業界で働いていた頃のファッションへの情熱を再び感じるようになりました。
それを仕事にすることで彼女はただ「好きなこと」を楽しむだけでなく、他の女性たちに自信を与え、彼女たちが新しい自分を見つける手助けができるようになったのです。
今ではSNSを通じて自分の学びを発信し、40代・50代の女性たちを中心に多くのクライアントを抱えるようになり、毎日が充実しています。
かつては「起業できる人は特別だ」と思い込んでいたマリコさんですが、自分自身の強みや情熱に気づき、それを活かして仕事にすることができたのです。
まとめ
マリコさんは特別な才能やスキルがなくても、自分の好きなことや情熱を追求することで、誰でも起業の道を切り開くことができることを教えてくれます。
彼女はファッションが大好きだったことを再発見し、それを理論的に学び直すことで、他の女性たちをサポートするビジネスを成功させました。
あなたも何気なく持っている好きなことや得意なことに目を向け、それを磨いていけば、新しいキャリアや仕事のチャンスが広がるかもしれません。
マリコのように自分のペースで一歩ずつ進めていけば、きっと何か素晴らしいものが見つかるはずです。