【セルフブランディングの旅4】52歳シングルマザーが定年前に自分の人生を見つける
「私、このまま定年まで会社にいるのかな…?」
52歳のミキさんは、会社員としてパソコンを使った事務作業を続けながら、シングルマザーとして一人息子を育ててきました。
30代で離婚し、育児と仕事の両立は決して簡単ではなかったものの、「息子のために」と一生懸命働いてきた日々です。
そして息子が無事に大学を卒業し、独立したことで、彼女はようやく肩の荷が降りたような気持ちになりました。
しかし、その一方で自分の中にぽっかりと空いた空白を感じるのです。
今までは家族のために「自分がやりたいこと」や「本当に進みたい道」を深く考える余裕はありませんでしたが、ふと「これからの人生はどう生きていくべきか」という考えが頭をよぎります。
Contents
やりたいことが見えない自分
60歳まで会社に勤めるつもりでいたミキさんでしたが、定年後の生活や自分の理想の生き方について考えるうちに、「このままで本当にいいのか」と疑問が湧いてきます。
けれども、彼女が今までやってきたのは、ただ黙々とパソコンで事務作業をこなす日々。
「他にやれることがない」と感じ、やりたいことが浮かばず、途方に暮れるばかりでした。
「ずっとやってきた仕事以外に、私に何ができるの?」
彼女はこの不安を抱え、唯一の親友であるユキコさんに相談してみることにしました。
人生経験がスキルであることに気づく
ミキさんが今までの悩みをユキコさんに話していると、ユキコさんが不思議そうに言いました。
「ミキには、ものすごく貴重な経験があるじゃない!」
ミキさんが何もないと思っていたこの人生そのものが、実は大きな価値を持つスキルであることにユキコさんは気づいていました。
シングルマザーとして一人で息子を育て、経済的にも精神的にも多くの困難を乗り越えてきたミキさんの経験は、多くの人の役に立つかもしれないと、ユキコさんは言います。
最初は半信半疑だったミキさんですが、「もしかすると、誰かの力になれるのかもしれない」と考え始めました。
そして、気軽にできる形で、悩みを抱える女性たちの「相談相手」になることを試みることにしたのです。
最初の一歩、悩み相談を始める
ミキさんは、まずSNSで軽く「人生経験を活かして、悩みを聞きます」と投稿してみました。
また、友人や知人に声をかけてみたところ、早速シングルマザーの生活に悩む女性や、恋愛や仕事の不安を抱える女性から相談が入ってくるようになりました。
彼女が予想以上に共感を呼んだのは、実体験に基づいたアドバイスでした。
ミキさんは、他人の理想や一般論ではなく、「自分がどうやってこの困難を乗り越えてきたか」というリアルな話を提供したことで、多くの相談者の心に響いたのです。
少しずつ相談者が増える中で、「私の経験でも人の役に立つんだ」という手ごたえを感じたミキさんは、相談を通じて少しずつ自信を取り戻していきました。
相談を仕事にする方法について教える
そんなある日、ミキさんのもとに「どうやって相談を仕事にしたんですか?」という質問が届きます。
ミキさんは、いくつかの悩み相談を受けていくうちに、自分が持っているスキルや人生経験をどのように活かしていくかを模索しながら、自分なりに工夫してサービスを提供してきました。
こうして、最初は相談者のために役立ちたいと始めた活動が、気が付けば「相談をビジネスにしたい」という人のサポートをする新しい仕事へとつながっていったのです。
今では、悩み相談を仕事にしたい女性や、同じように悩むシングルマザーたちに「相談サービスを仕事にする方法」についてもアドバイスを提供するまでになりました。
定年を前に独立しセルフブランディングで自分の人生を見つける
ミキさんは、これまでの経験を通じて、自分自身がブランドとなる働き方を築くことができました。
事務作業だけで自分に取り柄がないと感じていたミキさんですが、シングルマザーとしての経験や、その中で培われた忍耐力、共感力を生かして、60歳を迎える前に自分のビジネスで独立することに成功したのです。
こうして彼女は、何の変哲もないと思っていた自分の人生そのものをセルフブランディングの土台にし、自分らしい生き方を手に入れました。
今では、同じように悩む女性たちの力になることを毎日楽しんでいます。
まとめ
ミキさんの物語からわかるように、セルフブランディングは特別なスキルや資格がなくても成り立ちます。
あなたの人生そのものが、他の誰にも真似できない貴重なスキルです。
ミキさんはそれに気づくことで、自分の経験や共感力を強みにして、新しい人生を歩み始めました。
あなたも自分の人生を振り返り、そこにある強みや価値に気づくことで、新しいキャリアの可能性が見つかるかもしれません。
セルフブランディングの旅は、今からでも始められます。
自分の経験や知識にもっと自信を持って、人生の新しい一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?