ココ・シャネルから学ぶ-マインドセットの本質-
女性の起業支援に携わる中で、
「やりたいと思っていたことがあり、いくつか起業塾に入ったけど、起業に至るまで進まない」
「自分で起業したくて興味のある分野を色々と学んだけど、いまだに何をしたらいいか、わからない」
というお話をよく伺い、「マインドセット」の重要性を感じています。
マインドセットとは単なる精神論などではありません。
今回はココ・シャネルの生き方を通してマインドセットの本質をご紹介していきます。
ココ・シャネルの人生
ココ・シャネルは自己表現を通して、女性の自立について大きく社会的な影響を与えたひとりです。
まずは彼女の歴史を振り返ります。
自由と自己表現の解放者
シャネルの創始者として有名なガブリエル・シャネル、通称ココ・シャネルは1883年にフランスで生まれ、その人生は決して平坦ではありませんでした。
多くの困難に直面しながらも、失敗を恐れずに挑戦し続け20世紀初頭のファッション業界に革命をもたらした女性として広く知られています。
当時、女性のファッションは体型を強調するコルセットや豪華な装飾が施されたドレスが主流でした。
これらは女性らしさの象徴とされ、社会的な役割に従うことを強いられていました。
彼女は、こうした時代背景に反抗し、自己表現を追求する手段としてファッションを捉え「シンプルさこそがエレガンスの鍵である」という哲学のもと、女性たちに自由と自立を促すものになりました。
彼女の代表的なアイテムである「リトルブラックドレス」や「ジャージー素材のドレス」は、快適でありながら洗練されたデザインで、女性が動きやすく、自信を持って着こなせるよう設計されています。
これにより、ファッションは単なる装飾ではなく、自己表現の一環であり、女性の社会的地位の向上を助けるものとなったのです。
シンプルで機能的なデザインは、女性たちに「自分自身である」ことの大切さを教えてくれました。
彼女の服を着ることで、多くの女性が内なる自信を引き出し、社会的な枠組みや性別の制約を超える感覚を得ることができたのです。
女性の自立と社会的影響
彼女はファッションデザイナーとしての枠を超え、女性の自立の象徴でした。
孤児院で育ち、経済的な苦難を経験しながらも、自らのビジョンを貫き、世界的なファッションブランドを築き上げたのです。
これにより、彼女の人生そのものから「女性も独立し、成功できる」というメッセージを伝えるものとなりました。
働く女性にとっても革命的で、従来の豪華なドレスから、活動的なライフスタイルに対応したシンプルで実用的な服へとシフトさせたことで、女性はより自由に動き、労働市場でも自信を持って活躍できるようになりました。
外見だけでなく、女性が「自由な自分」を表現できる象徴でもあったのです。
また、装飾的なジュエリーから「コスチュームジュエリー」という新しい概念を打ち出し、手頃な価格でスタイルを楽しむ選択肢を与えました。
これも、女性たちが自分の個性を表現し、自信を持つ手助けとなりました。
ココ・シャネルから学ぶマインド
彼女の人生から「他者の期待や常識に縛られず、自分の信念を貫くことの重要性」と、「社会の目や流行に左右されることなく、自分の価値観に基づいて生きることこそが、真の自由であり、自立の証であること」を教えてくれています。
また、彼女は「シンプルさ」を追求しましたが、そのシンプルさには決して妥協はなく、無駄を削ぎ落とし、機能性と美しさのバランスを常に意識しました。
この考え方は、私たちも応用ができ、ビジネスや個人的な選択において、物事を複雑にせず、シンプルで核心的なものに集中することで、本質的な価値を見出すことが可能になります。
彼女はデイザインも人生哲学も「本当に重要なものは何か?」を問うことを大切にしていたのです。
彼女の服は、派手な装飾ではなく、シルエットや素材の質感によってエレガンスを引き出すことを意図していました。
このように、私たちも日々の選択で「不要なものを削ぎ落とし、核心に迫る」ことを学べます。
特に彼女は自分の強みや弱みを理解し、それを最大限に活かすことを知っていました。
彼女は自分が何者であるか、何を追求したいのかを明確に理解していたため、周囲の声に振り回されることなく、自らの道を歩むことができたのです。
この「自己認識」の深さは、ビジネスでも個人的な成長でも非常に重要な要素です。
彼女のマインドセットから学べるのは、自分を知り、常に成長を目指して自分を磨き続けることの大切さです。
自分のブランドに対して厳格なビジョンを持ち続け、自分が提供する価値を明確にしていたため、シャネルは今日まで確立され続けています。
マインドセットの本質
ココ・シャネルの生き方を通して、自分を知ることの重要性が伺えます。
いわば「自己理解」ですが、マインドセットの本質とも言えるでしょう。
自分が何を大切にしているのか、どのような信念があるのか、これまでどのような道を歩み、これから何をしたいのか、起業する上でこの核芯を持つことが鍵を握ります。
反対に自己理解が深まっていないと、なかなか一歩が踏み出せなかったり、彷徨うことにも繋がります。
また、自己理解が深まっていると失敗したり、上手くいかない場合も軌道修正が可能になるのです。
起業にあたりスキルを身につけたり人脈を広げることなども大切ですが、自己理解にも目を向けてみましょう。
自ずと、自分の在りたい姿が目に浮かび、方向性が見えてくることでしょう。
まとめ
今回はココ・シャネルの生き方を通して、マインドセットの本質についてお伝えしてきました。
彼女は現代においても私たちに多くのインスピレーションを与え続けています。
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