女性の生き方をSHIFTする-キャリアコンサル歴7年が伝える自分の願望の叶え方-
あなたは憧れる女性の生き方があっても「今の環境が私には妥当なんだ」と自分に言い聞かせながら過ごしていませんか?
「女性はもっと社会で活躍するべきだ!」という意見が上がってからかなりの年月が経ちました。
実際に、これまで日本で行われた働く女性に関連する法律・制度の導入が以下の取り組みです。
- 昭和60年 男女雇用機会均等法
- 平成3年 育児・介護休業法
- 平成5年 パートタイム労働法
- 平成15年 次世代育成支援対策推進法
- 平成27年 女性活躍推進法
しかし日本では女性の意思に反して女性の活躍推進が、なかなか進んでいませんね。
あなたも本当は「会社や社会でキャリアを積みたい」「女性管理職になってみたい」「もっと自分らしく輝きたい」と思っていませんか?
近年では会社員として社会復帰できないことや自分の”好きなこと”や”得意なこと”を活かしたいという理由から、起業をしてメキメキと実力を発揮する女性もでてきました。
人生100年時代となり”女性の生き方”もSHIFTが求められる時代です。
ですが周りにロールモデルがいなかったり、改めて考えると自分のやりたいことがわからずモヤモヤしている方も少なくありません。
そこで「自分の願望の叶え方」と題して ”自分らしく生きるコツ” をお伝えしていきたいと思います。
Contents
女性のライフイベント
今の生活に追われていると10年後や20年後、更には老後のことなんて先のまた先で、まだピンとこないでしょうか?
しかし自分はどんな人生を歩んでいくのか想像するのも楽しく興味深いものです。
まずは生き方にも影響がある女性のライフイベントについて記載していきますので、ぜひご自身の過去を振り返ったり将来を想像しながら読んでみてください。
就職
就職活動において挫折や失敗をしたり、心弾ませて入社した会社では現実や社会の厳しさを知り落ち込んだ経験がある方は多いのではないでしょうか?
20代のイベントといえば、まずは就職ですね。
社会人としてキャリアをスタートし人脈を築き仕事の面白さを知ると同時に更なるキャリアアップや転職を考えたり、自分に合っている仕事は何かと悩み模索する時期でもあります。
プライベートでは結婚相手と出会う人も多く、結婚を意識したり実際に結婚準備を始める頃合いです。
結婚・出産・育児
女性の人生が大きく左右する出来事。幸せが溢れる一方で戸惑いも多いですよね・・・
主に20~30代は結婚・出産・育児と女性特有のライフイベントが目白押しです。
仕事では責任のある業務やポジションを任せられるタイミングでもあるので仕事と家庭の両立であったり、初めての出産や育児に不安や悩みを抱くことも多いでしょう。
ダイバーシティが進む現代、雇用の安定を求めて正社員として働き続ける場合もあれば、育児を優先するためにパートタイムで働くことを選択する場合もあります。
マイホームの購入
憧れのマイホーム購入を期に家庭のお金について改めて考え、節約を始めたという方も多いのではないでしょうか?
マイホームを意識したり購入するのは30~40代と言われています。
家族が増えお金がかかる時期にマイホームの頭金や住宅ローンの返済等、出費が増していきます。
更には子どもの教育費用や老後資金の貯蓄も必要なため、専業主婦を望んでいても働かざるを得ないという状況もあります。
子どもの独立・結婚
子どものいる方は子どもの独立後を具体的にイメージしたことはありますか?
40~50代になると育児も落ち着き、一度は家庭に入った女性も本腰を入れて再就職を望む傾向があります。
子どもの独立や結婚によって自宅で暮らす家族が減り、孫の誕生や両親との同居・介護などが重なることもありますね。
定年退職とセカンドキャリア
「自分が60歳や70歳になったら・・なんて世界や自身を取り巻く環境もわからないし、今考えても仕方がない」というのが本音でしょうか?
ご自身やパートナーが会社で働いている場合、実はその手前、50代になるとセカンドキャリアを意識する時期に入ります。
リタイア、再雇用、やりたいことを始めて第二の人生を謳歌するなど選択は様々です。
定年退職によりパートナーと過ごす時間が増え熟年離婚も珍しくありません。
働く女性の悩み
働いた経験のある方であれば、一度はストレスや心配ごとに直面したことはありますよね。
前項で女性のライフイベントを見てきましたが、ライフイベントにも悩みや問題が発生します。
あらかじめ知っておくことで、解決できるようにしておきましょう。
人間関係
職場の人間関係に悩んだことのある方は多いのではないでしょうか?
日本労働調査組合が実施した退職動機に関するアンケートでは「職場による人間関係の悩み」が最も多い退職動機という結果となっています。
実際にキャリアカウンセリングを行っていると、特に20代の女性が悩んでいることが多いですね。
会社の人間関係に不慣れであったり、幼稚さがまだ抜けておらず未熟さゆえということもあります。
30代以降の女性になると中間層になり若手の育成や、上司との間に疲弊し人間関係の悩みも変更していきます。
出産・育児、復職の現状
出産を経験すると、仕事と子育ての両立に悩みはつきものですよね。
内閣府の最新のデータによれば、第1子出産前後に女性が就業を継続する割合は53.1%で、逆に第 1子出産を機に離職する女性の割合は46.9%となっています。
働く女性の約半分は一度、仕事から離れる決断をしているのです。
また厚生労働省の雇用均等基本調査によれば、育児休業終了後に復職率は高いものの退職をする割合も6.9%いるという結果になっています。
日本では地域によって待機児童の問題もありますので、スムーズに復職できない可能性も視野に入れておくといいでしょう。
このように働く女性はライフイベントにより仕事にも影響があり、特に出産時は離職する可能性が高いですね。
役職
あなたは今まで自分が管理職になりたいと思ったことはありますか?
厚生労働省の発表よると「雇用均等基本調査」で、企業の課長相当職以上の管理職に占める女性の割合が2022年度は12.7%だとわかりました。
政府は「2030年までに社会のあらゆる分野で指導的地位に女性が占める割合が30%」を目標にしてるにも関わらず、進んでいない現状ですが実際に管理職になりたいと思っている人はどれくらいいるでしょうか。
下記の表は三菱UFJリサーチ&コンサルティングが2020年に発表した「女性管理職の育成・登用に関する調査」における管理職への意向調査の結果となります。
非管理職が管理職になりたいと思っている割合は15.1%で、初めから管理職を目指している女性が少ないことがわかります。
ここで注目したいのは管理職を目ざしている人が15.1%に対して、実際に管理職になっている人は12.7%であることです。
これは目ざした人は管理職になれる可能性が高いということになります。
また5割以上の女性は役職につくことを目ざしていないということになりますが、現にキャリアカウンセリングをしていると、管理職になった女性は自分の成長を感じたり管理職業務の楽しさを知り「やってよかった」という意見の方が圧倒的に多いのですよ。
自分の願望を知る
前項で「役職につかなくてよい」と思っている女性は5割以上だとお伝えしました。
しかし、役職自体をやりたくないのではなく、「育児が大変だから」「周りの環境が整っていないから」という状況を考え、最初から「できないのではないか」「難しいのではないか」と心にブレーキをかけているからだと私は思っています。
本当は「もっと良い組織つくりに関わりたい」「役職を持って組織を動かしたい」「バリバリと働くことが生きがい」という本音があるにも関わらず、本来の気持ちが隠れてしまっていることがよくあります。
すると、いざ「あなたは何がしたいの?」と問われると「私は何がしたいのかわからない」という返答になってしまうのです。
これは役職に関することだけに限った話ではありません。
未経験からのキャリア形成や転職・起業などという場合も同じです。
答えは全て自分の中にあるので、本当の自分に気づいてあげることが大切です。
ポイントは周りから教え込まれた「やらなきゃいけないこと」を「自分のやりたいこと」にしないということですね。
不要なものを手放して欲しいものを手に入れる
皆さんは今の自分にどれだけ余白があると感じていますか?
カウンセリングをしていると多くの女性は夫や子ども、両親など誰かのために時間を費やしており、ご本人がとても疲れていると感じます。
それでは新しいことも始められませんし、事実、何をやっても上手くいきません。
そこで、まず不要なものを手放す必要がでてきます。
例えば掃除が嫌いであれば、お掃除ロボットに変えてみる。
洗濯を干す時間がもったいないのであれば、乾燥機を使ってみる。
おかずのメニューを考えるのが面倒であれば、週1回は惣菜を買う。
といったように、いきなり全てを変えようとせず、できることから始めてみましょう。
今や育児をベビーシッターにお願いすることもできますし、家事代行サービスも充実しています。
キャリアアップをしたい場合は出世をすれば当然、給与も増えるので、そのお金で時間を買うイメージを持てばいいのです。
これまでの時間を取り戻すことはできませんが、お金は取り戻すことができると考えてみてください。
自分のやりたいことを叶えられずに我慢しながら節約をするより、便利なサービスを利用しながら、やりたいことを実行したほうが遥かに自分を満たしてくれるのです。
ポイントは小さくてもいいので習慣を変えること!
特に”嫌なこと”や”やりたくないこと”はできるだけ手放して、”好きなこと” や ”やりたいこと”を受け入れる準備をしましょう。
まとめ
今回は 自分らしく生きるための「願望を叶える方法」をお伝えしてきました。
✓まずは働く女性の現状と傾向を確認する
✓次に本当にやりたいことを受け入れる
✓同時に我慢しながらやり続けていることを認識する
✓最後に余白を作ることで願望を叶える
周りに合わせたり「一般的には」という他人軸では、私たち女性はいつまで経っても幸せにはなれません。
まずは本心に従い、本来の自分を取り戻してみませんか?
最後になりますが、キャリアアップややりたいことを諦めず、どうしたら自分の願望が叶えられるのかポジティブに”女性の生き方”に向き合ってくださる方が増えれば、これほど嬉しいことはありません。